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あいおい法律事務所の弁護士によるブログです。
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2016-02-17 盲導犬と行く旅
 
 
弁護士 吉江仁子

 クルーの使用者となってもうすぐ6年、出張の多い仕事柄、クルーと私は、あちこち旅をした。クルーを同行することには、様々な効用がある。まず第1に、旅先での私の歩行の安全を高めてくれる。第2に、同行者の行動の自由が保障される。この効用は、山道のような足下の悪い道の場合、特に感じられる。第3に、普段と違う環境にあってクルーが嬉しそうである。第4に、旅先での様々な出会いを演出してくれる。
 昨年6月には、サンフランシスコに行った。国際線も、国内線と同様、盲導犬のための特別な運賃は不要である。盲導犬は客室に搭乗させることができ、クルーは、12時間、私の足下で、静かに寝ていた。アメリカには、アメリカ人障害者法という法律があり、使役動物の受け入れをしないことは合理的配慮を欠く障害者差別にあたるとしているため、アメリカ国内ではどの施設でも当たり前のように受け入れてくれ、盲導犬を同行することに伴うトラブルは一切なかった。なお、同法の定めは「使役動物」なので、犬に限られない。私がお世話になったバスの運転手さんは、盲導馬をみたことがあると言っていた。小型の馬である。馬は寿命が長く、30年くらい稼働できるとか。豚もいるらしい。
 ところで、盲導犬との旅を楽しむためには、多少の準備がいる。
 まず、トイレの躾である。この点クルーは、腰に袋をぶら下げて用を足せるので、まったく問題がない。私と同じタイミングで人間のトイレで用を足し、その場で水洗してしまうので、排泄物を手に持って歩くこともなく、同行者への気兼ねもない。ただ、排泄のリズムは旅先では狂うので、どのタイミングでも、大小ともに促してあげている。
 体臭対策も必要である。1泊くらいであれば、絞ったタオルで、夜、体を拭いてあげれば足りる。1週間くらいになる場合のオススメは、オレンジエックスのモイストタオルを数枚、ジップロックに入れて持っていくこと。これは、かなり消臭効果があっていい。
 数日以上になる場合には、イヤークリーナーもあった方がいい。ドッグフードも、1食分ずつ小分けにしてお忘れなく。マナーコート(犬服)の替えやレインコートもいる。
 敷物もあった方がいい。個人の方の車に乗るときなど、気安めでも、サッと敷物を引くと感じよく受け取めてもらえる。
 それから、旅行会社を通す場合には、ツアー最中にトラブルが発生しないよう、ホテルや立ち寄り先や交通機関、同じツアーをシェアする他のツアー会社等に対し、盲導犬を同行する旨の通知をしたいらしいので、なるべく早く連絡しておく。
 このように、荷物も増えるし準備もいるが、冒頭に書いたような効用は大きく、盲導犬と行く旅はとても楽しい。

盲導犬と行く旅-1
盲導犬と行く旅-2